東京消防庁データから学ぶ:高齢者の住まいの転倒事故予防


高齢者の救急搬送、その8割は転倒事故

東京消防庁の救急搬送データによると、搬送された方の半数以上が高齢者であり、そのうちなんと8割が転倒による事故でした。さらに、搬送された方の約4割が入院を必要とする重傷を負い、約2%は生命に関わるような深刻な状態に陥っています。

「まさか自分が」と思いがちですが、加齢とともに身体機能は徐々に低下していきます。歩くスピードが遅くなったり、ちょっとした段差につまづきやすくなったり、物にぶつかりやすくなったりする兆候が見られたら、それは転倒リスクが高まっているサインかもしれません。決して他人事と思わず、日頃から注意を払うことが大切です。


救急搬送データからみる高齢者の事故
https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/nichijo/kkhansoudeta.html

見直そう、わが家の転倒リスク - 事故原因の多くは住環境に

転倒の原因は多岐にわたるため、「これをすれば絶対に大丈夫」という特効薬はありません。しかし、救急搬送データから見えてくるのは、転倒しやすい場所を意識し、対策を講じることで、リスクを大きく減らせる可能性があるということです。

データによると、高齢者が自宅内で転倒する場所として最も多いのは、意外にも居室や寝室です。普段慣れているはずの場所でなぜ事故が起こりやすいのでしょうか。その大きな要因の一つが、夜間の移動中の転倒です。薄暗い中、トイレへ向かう際に足元が見えにくく、ちょっとした物に躓いてしまうケースが多く報告されています。


高齢者の転倒事故は、想像以上に大ケガになる。

目次高齢者の転倒死亡は交通事故の2倍以上高齢になるほど高まる転倒事故の危険性なぜ高齢者に転倒予防運動が必要なのか「たかが転倒」という認識の危険性転倒しても怪我を…


いますぐできる!家の中の転倒リスク対策

居室や寝室での転倒を防ぐために、今日からできる対策はたくさんあります。

  • 歩行スペースの確保: ベッドからドアまでの通路には、物を一切置かないようにしましょう。
  • コード類の整理: 電気コードや延長コードは、カーペットの下に配線し、足に引っかからないように工夫しましょう。
  • カーペットの安全対策: カーペットがめくれたままになっていると、躓きの原因になります。しっかりと固定するか、滑り止めシートを使用しましょう。
  • 夜間の照明: 夜間にトイレへ行く際は、足元を照らす間接照明を設置しましょう。センサーライトなども有効です。
  • 手すりの設置: ベッドからトイレまでの動線に、掴まりやすい手すりを設置すると、暗い中での移動も楽になります。
  • 滑りにくい素材の活用: フローリングなど滑りやすい床材には、滑り止めマットなどを敷きましょう。特に水回りの床が濡れたままにしないように注意しましょう。
  • 段差の解消: わずかな段差も高齢者にとっては危険です。スロープを設置するなど、段差を解消する工夫をしましょう。
  • 整理整頓: 床に物を散らかさない習慣をつけ、常に整理整頓された状態を保つことが重要です。


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要注意!玄関、廊下、トイレ...家の中の危険な場所

居室や寝室に次いで転倒事故が多い場所として、データは以下を挙げています。

  • 玄関・勝手口: 段差がある、靴などが散乱している、雨の日などは滑りやすいといった要因が重なります。
  • 廊下・縁側・通路: 荷物の置かれた廊下は歩行が不安定になりやすく、縁側は段差や濡れに注意が必要です。
  • トイレ・洗面所: 狭い空間で立ち座りの動作が多く、スリッパによる滑りやすさも危険を高めます。

これらの場所では、特に注意深く行動し、手すりの設置や滑り止め対策などを検討することで、転倒リスクを大きく減らすことができるでしょう。


「まさか」は禁物!家族みんなで考える転倒予防

住み慣れた我が家だからこそ、「まさかここで転ぶなんて」という意識が働きがちです。しかし、高齢者にとって家の中には多くの危険が潜んでいます。この意識を改めることが、事故を防ぐ第一歩です。
また、自宅での転倒は、そこに住む人だけに起こるものではありません。私が病院で勤務していた頃、お正月やゴールデンウィークなど、普段歩き慣れない親戚の家で転倒して骨折したという人を多く見ました。
「うちの家族は大丈夫」という油断は禁物です。大切な兄弟や両親が安心して訪れることができるよう、今一度、自宅の転倒リスクを見直し、安全な住環境を整えることが大切です。


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専門家の目で安心を。「転ばない未来づくり」にお任せください

もし、ご自宅の転倒リスクについて不安を感じているようでしたら、私たち「転ばない未来づくり」にご相談ください。
私たちは、専門的な視点からご自宅の潜在的な危険箇所を調査し、お客様一人ひとりの状況に合わせた最適な改善策をご提案いたします。
ご自身の転倒による大けがのリスクを減らすことはもちろん、大切なご家族が安心して過ごせる住環境を整えるためにも、ぜひ一度、私たちの住環境検査をご検討ください。


まとめ

高齢者の転倒事故は、日常生活の質を大きく低下させるだけでなく、深刻な後遺症や生命に関わる危険性も伴います。
東京消防庁のデータが示すように、その多くは住み慣れた自宅で発生しています。
「まさか」と思わずに、今一度ご自身の住環境を見直し、できることから対策を始めることが大切です。
手すりの設置や滑り止め対策、整理整頓など、小さな工夫が大きな事故を防ぐことにつながります。
そして、もし不安を感じたら、専門家の力を借りることも有効な手段です。

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執筆者

木幡忠文
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『転ばない未来づくり』の木幡忠文です。転倒による寝たきりを断つ!という使命感で、家の中の転倒リスク、体の転倒リスクを見つけ、改善する方法を提案しています。転倒に不安をお持ちの方、すでに転倒をしてケガをしてしまった方など、ぜひご相談ください。









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